電話占いのイタコたち

恐山のイタコ祭り、行ってみたい気持ちはあるけれど遠いし、お祭りの開催まで待てない！　という方も多くいらっしゃることと思います。新幹線や飛行機、それに在来線を乗り継いで、一日数本のバスかマイカーでのお参りとなれば、実際に行くことはなかなか難しいかもしれません。

でも大丈夫。現代のイタコたちはこうしたお祭り以外にも精力的に活動を行っています。前述のように恐山には週末ならばイタコのいることがあるし、また青森県内にはイタコが開いている占いサロンなども点在しています。ほか、電車の駅構内にスペースが設けられていることもままあり、電車を利用するついでに鑑定を受けるという方法も定着しているようです。 そしてイタコの鑑定をもっとも身近に体験できる手段として「電話占い」があります。恐山で実際に行われている鑑定よろしく、電話での交信であってもイタコたちの鑑定は非常に迫力があり、全国の占いを経験した人たちのなかでも「イタコの電話占いはぜひ、一度は受けたい」と言われているほど。とくに降霊の瞬間は厳かです。たまにテレビ番組などでも取り上げられていますが、死者の霊魂が乗り移った霊能者というのは確かに相談者の心を揺さぶるものがあります。イタコは占いとしてはもちろん、心の癒し、支えとしても長い年月に渡り人々に寄り添い、そして個々の悩みにあたってきたのでしょう。

青森まで、恐山まで行かなくても自宅で有能なイタコに鑑定してもらえるとあって、電話占いはこのところ非常なブームになっています。臨場感があり、死者の霊に会って的確なアドバイスをしてもらえることで人気を得ました。イタコ祭りが開催されればネットなどのニュースでその模様がリアルタイムに報じられ、人気のイタコが亡くなれば地元の新聞が取り上げてその死を悼むといったことが普通に行われています。しかしながらブームが来ると、それに乗って本物ではない人たちが出てきてしまうというのが占いの悩ましいところ。資格などといった認定の手段が設けられていないため、霊能者を装った詐欺まがいの行為が横行しているので、実際に鑑定を受ける際には注意してください。

お祭りなどの対面形式と違い電話は顔が見えません。ですから鑑定を受ける場合は十分にインターネットサイトで口コミを収集し、良いイタコと会えるよう極力努力しましょう。本物の霊能者が占えば、当たるのは当然のことながら、相談者の気持ちを必ず正しい方向に導くよう持てる力を注いでくれるはず。「当たらない」と嘆いている人は、残念ながら選んでいる霊能者が間違っているのかもしれません。

電話占いは自宅で手軽に鑑定が受けられるとはいえ、やはり大事な時間とお金を割くことになります。それらを費やしてもいいかどうか自己責任でしっかりと調べて、ぜひとも本物のイタコの鑑定を受けて正しい道を探りましょう。インターネットが定着した現代、いくらでも情報収集はできます。じゅうぶんに吟味したうえで、電話占いという便利なツールを活用してください。