イタコ事典(三)
先祖霊
せんぞれい
背後霊団の中で、最もそばにいる霊体とされている。その人の先祖にあたる人物が霊体となって憑いているので、こう呼ばれる。
生霊
いきりょう
生き霊とも表記される。生きている人の霊体が、身体を離れた状態を指す。執着や恨みが大きいほど、生き霊が出やすいとされる。
色情霊
しきじょうれい
色恋沙汰絡みで強い念を持つと現れる霊体のこと。色恋の相手に害を及ぼすケースも、周囲へ無作為に害や影響を与えることもある。
付喪神
つくもがみ
人ではなく、動植物や物に憑く霊のこと。家や道具、楽器など、長く使った物に宿る付喪神の話は、一般でも知られている。